2015.12.8 ビニールクロスでの左官工事の難しさ

先月マンションリフォームでビニールクロスのお部屋に「ホタテ白壁」を塗って欲しいとのご依頼があり、施工を無事完了したと思っていたところ、壁にクラックが入ってしまったとの連絡があり、今日その原因究明と対処をしてきました。クロスを貼った時期が4年前であり、クロスを剥がさず、タッカーでクロスを止め、アク止めシーラーで膜を作って施工する方法で行なったのです。塗り壁が膨らみクラックの入ったところと、ヘアピンクラックが多く出たところを削り、付着の状況を見たところ、4年前のビニールクロスの施工時のパテとクロスの薄紙の部分に左官の水分が回ったことによる浮きが原因でクラックが生じたことが判明しました。タッカーでクロスを止め、アク止めシーラーで膜を張り、下地の汚れの浮き防止と左官工事の水分の浸透を防いで施工する選択が良くなかったようで、今回は水分がクロスの下に入り浮きが生じてしまったのです。オーナー様や設計士、施工業者関連の方々に多大なご迷惑をかける結果となってしまいました。今後はビニールクロスのリフォームでは必ずクロスを剥がし、クロスの薄紙を除去する施工方法に切り替えることにいたしました。