2016.8.29 アヴェ・マリアのヴァイオリン
良書です。第60回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定されたこともある本で一度は読んでいただきたい本です。「アヴェ・マリアのヴァイオリン」は実際にあったドイツのアウシュビッツ収容所の音楽隊と徳島にあった板東収容所でのドイツ人捕虜の出来事をもとに、その両者を繋ぐヴァイオリンのたどった運命をユダヤ人と日本の少女との関わりを通して描き、戦争が人々の心にもたらす狂気や悲惨さと心の純真さが響いてきます。著者は徳島で開業医をされている香川宜子さんという方ですが、天からの使命で描かされたとしか思えない作品です。